EXPAND:医師主導型前向き観察研究

承認時評価資料、McCrindle BW et al. J Am Heart Assoc 2021;10:e021765、COI: 本研究はバイエルの資金により行われた。

研究デザイン

目的

非弁膜症性心房細動(NVAF)患者における脳卒中および全身性塞栓症の発症に対するイグザレルトの有効性と安全性を、実地診療下において確認する。

対象

EXPAND:医師主導型前向き観察研究|研究デザイン - 対象

登録期間:2012年11月20日~2014年6月30日、観察期間:2012年11月20日~2016年3月31日

有効性主要評価項目

脳卒中(虚血性または出血性)および全身性塞栓症の複合

安全性主要評価項目

重大な出血

COI:本研究はバイエルの資金により行われた。また著者にバイエルより講演料、コンサルタント料等を受領している者が含まれる。

  • 6.用法及び用量
    <非弁膜症心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制>
    通常、成人にはリバーロキサバンとして15mgを1日1回食後に経口投与する。なお、腎障害のある患者に対しては、腎機能の程度に応じて10mg 1日1回に減量する。

有効性副次評価項目

血栓性イベント(静脈又は動脈)、出血事象は中央独立判定委員会(CIAC)が盲検下で評価した。
血栓性イベント(静脈又は動脈)は、定期検査又は臨床画像検査で認められる心臓血管内の新たな血栓像の出現、又は血栓との強い関連が明らかな臨床イベントの発現(心原性脳塞栓症、肺塞栓症など)と定義した。
重大な出血は、2g/dL以上のヘモグロビン量の低下を伴う出血、成人において2単位以上の輸血(濃厚赤血球又は全血)が必要な出血、重要な臓器における出血、死因となった出血とした。
重大ではないが臨床的に問題となる出血は、重大な出血の定義を満たさないが、医学的な介入、予定外の来院又は電話による問診や治験薬の投与中止(中断)を必要とする、痛みなどの不快な症状を伴う、あるいは日常生活に支障を来す明らかな出血とした。
軽微な出血は、重大な出血及び重大ではないが臨床的に問題となる出血事象の基準を満たさないその他の臨床的に明らかな出血とした。

安全性副次評価項目

非重大な出血

解析計画

有効性評価項目について、CHADS2またはCHA2DS2-VAScスコア別や、有効性評価項目の発現に関連する背景因子別のイベント発現率を検討した。
安全性評価項目は、HAS-BLEDスコア別、安全性評価項目の発現に関連する背景因子別のイベント発現率を検討した。

出血の判定基準(ISTH基準)

重大な出血は、2g/dL以上のヘモグロビン量の低下を伴う出血、2単位以上の輸血(濃厚赤血球又は全血)が必要な出血、重要な臓器における出血、死因となった出血とした。

本研究のLimitation

選択および報告バイアスのため、イベント率が過小評価されている可能性がある。

添付文書通りの用量が選択されなかった症例が含まれており、安全性と有効性のエンドポイントに影響を与えた可能性がある。

単群の観察研究である。

服薬遵守状況は評価されておらず、CHADS2、CHA2DS2-VASc、HAS-BLEDスコア以外のリスク要因は評価されなかった。

Ikeda T et al. Tohoku J Exp Med. 2016; 240: 259-268、COI: 本研究はバイエルの支援により行われた
Shimokawa H et al. Int J Cardiol. 2018; 258: 126-132、COI: 本研究はバイエルの支援により行われた

  • EXPAND研究は、東北大学病院とバイエル薬品株式会社が研究契約を締結し、バイエル薬品株式会社が研究費用を支援しました。

  • バイエル薬品株式会社は、本研究の計画、実行、解析、評価などには関与しておりません。

  • 本スライドは、研究契約に基づき、公表された論文の二次利用としてバイエル薬品株式会社が作成したものです。

  • 本研究は、一部、本邦で承認された用法・用量以外の症例情報が含まれていますが、これらの使用方法を推奨するものではなく、日本の実臨床下での使用実態ならびに適正使用のための情報提供を目的として提示しています。

患者背景

EXPAND:医師主導型前向き観察研究|患者背景の表

Shimokawa H et al. Int J Cardiol. 2018; 258: 126-132、COI: 本研究はバイエルの支援により行われた

主なイベントの発現状況

  • 有効性(n=7,141)

EXPAND:医師主導型前向き観察研究|主なイベントの発現状況の有効性グラフ
  • 安全性(n=7,141)

EXPAND:医師主導型前向き観察研究|主なイベントの発現状況の安全性グラフ

*:重大な消化管出血の発現率

  • 本研究は、一部本邦で承認された用法・用量以外の症例情報が含まれていますが、これらの使用方法を推奨するものではなく、日本の実臨床下での使用実態ならびに適正使用のための情報提供を目的として提示しています。

Shimokawa H et al. Int J Cardiol. 2018; 258: 126-132、COI: 本研究はバイエルの支援により行われた

有効性イベントの発現状況

EXPAND:医師主導型前向き観察研究|有効性イベントの発現状況の表
  • 本研究は、一部本邦で承認された用法・用量以外の症例情報が含まれていますが、これらの使用方法を推奨するものではなく、日本の実臨床下での使用実態ならびに適正使用のための情報提供を目的として提示しています。

Shimokawa H et al. Int J Cardiol. 2018; 258: 126-132、COI: 本研究はバイエルの支援により行われた

安全性イベントの発現状況

EXPAND:医師主導型前向き観察研究|安全性イベントの発現状況の表
  • 本研究は、一部本邦で承認された用法・用量以外の症例情報が含まれていますが、これらの使用方法を推奨するものではなく、日本の実臨床下での使用実態ならびに適正使用のための情報提供を目的として提示しています。

Shimokawa H et al. Int J Cardiol. 2018; 258: 126-132、COI: 本研究はバイエルの支援により行われた

重大な出血・非重大な出血

EXPAND:医師主導型前向き観察研究|重大な出血・非重大な出血の表

論文中に有害事象に関する記載はありません。安全性に関する情報は電子添文をご参照ください。

  • 本研究は、一部本邦で承認された用法・用量以外の症例情報が含まれていますが、これらの使用方法を推奨するものではなく、日本の実臨床下での使用実態ならびに適正使用のための情報提供を目的として提示しています。

Shimokawa H et al. Int J Cardiol. 2018; 258: 126-132、COI: 本研究はバイエルの支援により行われた