末梢動脈疾患(PAD)の患者さんへ
末梢動脈疾患(PAD)とは、どのような病気ですか?
足の冷感やしびれ、歩行困難(間欠性跛行)を生じることがあります。病状が進行すると、安静時の痛みや腫れ、潰瘍や壊死を足に生じることがあります。また、同じ動脈硬化を原因とする心筋梗塞や脳梗塞も起こりやすくなります。
PADはどのように治療しますか?
まずは、PADが進行するリスクとなる因子の治療や、運動療法が行われますが、病状の進行度によっては、症状を改善するための薬物療法の他、血行再建術(カテーテル治療や外科的手術)など が行われます。
PADの薬物療法にはどのようなものがありますか?
多くの場合、血管の中で血栓ができるのを防いだり、血液を流れやすくするための治療として抗血小板薬 を服用します。
特に血行再建術(カテーテル治療や外科的手術)の 後は、血管に傷がついたり、異物が入ることで、血栓ができるリスクが高くなります。
そのため、複数の抗血栓薬(抗血小板薬と抗凝固薬)を併用して、血栓を予防することがあります。
イグザレルトはどのような薬ですか?
どのように服用するのですか?
イグザレルトは血を固まりにくくして、血管の中に新たに血栓ができるのを防ぐ「抗凝固薬」と呼ばれるお薬です。血行再建術の後から、1日2回服用してください。
飲み忘れたときはどうすればよいですか?
飲み忘れた分のお薬は服用せず、次の服用時刻から服用を再開してください。
イグザレルトを服用すると、どうなりますか?
血が固まりにくくなる一方で、出血しやすくなります。
どのような出血が起こりますか? ①
頭の中の出血や、お腹の中の出血など、重大な出血が起こることがあります。
どのような出血が起こりますか? ②
歯ぐきや鼻からの出血、皮下出血(あおあざ)が起こりやすくなります。
出血したら、どうすればよいですか?
出血が気になる場合は、すぐに主治医に連絡してください。
出血を避けるために心がけることは何ですか?
普段の生活の中で、次の点に注意してください。
イグザレルトでは、他にどのような症状があらわれますか?
まれに皮膚が黄色っぽくなったり、息切れなどの症状があらわれることがあります。
イグザレルトの服用中、気を付けることはありますか?
次のようなことがある場合には、必ず事前に相談してください。