試験デザイン
イグザレルトは、国内および国外の第Ⅰ~Ⅲ相試験成績を基に承認されました。承認時に評価されたデータを紹介しますが、一部国内の承認内容と異なる成績が含まれています。
1) 国内外の臨床試験成績を用いた薬物動態シミュレーションの結果、日本人に15mg1日1回および外国人に20mg1日1回のイグザレルトを投与した際の曝露量は同程度であることが確認されている。なお、国内承認用法及び用量は発症後初期3週間はイグザレルト15mg1日2回、その後は15mg1日1回食後に経口投与である。
2) エノキサパリン:PEおよびDVTの治療および再発抑制としては本邦未承認 [国内承認効能又は効果は、「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」および「静脈血栓塞栓症の発症リスクの高い、腹部手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」]
3) ワルファリンまたはacenocoumarol(本邦未承認)
承認時評価資料、Prins MH et al. Thromb J 2013; 11:21
無作為割り付けされた全例(ただし、体重、クレアチニンクリアランスおよび無作為割り付け前の非経口抗凝固薬投与例はITT解析対象集団)
ITT解析対象集団:イグザレルト(n=4,150)、低分子量ヘパリン/VKA(n=4,131)
*: アンチトロンビンⅢ、プロテインSまたはプロテインCの欠乏、血液凝固第Ⅴ因子またはプロトロンビン遺伝子突然変異、あるいは抗リン脂質抗体陽性など
承認時評価資料、Prins MH et al. Thromb J 2013; 11:21
試験全体の安全性情報は、『有害事象』のスライドを参照
承認時評価資料、Prins MH et al. Thromb J 2013; 11:21
有害事象は、発現頻度が高かった上位3事象を記載 *: 致死的PE又はPEの可能性が否定できない原因不明の死亡
承認時評価資料、Prins MH et al. Thromb J 2013; 11:21